Texture 29 山よりも高し

 皆様常日頃誠にお疲れ様です。11月18日夜、TBS「マツコの知らない世界(同日の話題はリンゴと島バナナ)」の半分以上、NHKEテレ「知恵泉(同日の話題は中華料理人陳建民・洋子夫妻)」の後半、NHK総合「ひらやすみ」、NHK総合「未来予測反省会(同日の話題は「2020年ごろ東京に1,000mの超高層ビルが建つ」)の前半15分程度等を視聴しました。印象に残りつつも夜の時間の消耗になったので、元をとるために「未来予測反省会」で取り上げられた、富士山より高い、東京バベルタワー(早稲田大学名誉教授尾島俊雄がバブル期に都市人口問題解決策として提案した、10,000mの都市級超高層建築物。バブル崩壊で中止)、X-Seed 4000(1989年に大成建設が提案した、4,000mの都市級超高層建築物。バブル崩壊で中止)に因んで、富士山のビーズ絵を選びました。

 バブル期には、人口問題の解決策として1,000m級の超高層建築物が多数構想されていました。結局、バブルが崩壊して実現には至りませんでしたが、未来都市構想として語り継がれ、都市計画等に影響を与えています。現に、東京でタワーマンションも複数建設されています。公式には、こうした規模の建築物を超々高層建築物、超々高層ビル、ハイパービルディングというようです。20世紀末に読んだ最先端科学解説書にも高層都市の項目はあり、2000年の爆笑問題の正月番組でも多重螺旋状の巨大な構造物が東京駅の周囲を覆っている超高層建築物ハイパースパイラルを見たことがあります(その影響で素人芸ながら、これに似た建物の絵を描いたこともあります)。2000~2002年に小説の構想でも超高層建築都市を考えたことがあります。2000年にこのハイパースパイラル、2001年にアーサー・C ・クラークの「3001年終局への旅」の超々高層巨大建築物スター・シティ(赤道地帯から高度35,786kmの静止軌道まで聳え立つ4基の塔とその塔の頂点を結んだ巨大な円環)、2002年には弐瓶勉の漫画「BLAME!」で機械の暴走でできた惑星を覆う規模の階層世界(無数の各階層が独立した巨大都市になっています)等の超々高層巨大都市の概念(スター・シティや階層世界は都市の域を既に超えていますが)に触れたので、かなりの影響を受けたのです(同作を含め、様々なSF・ファンタジーの技術観、世界観、哲学にもかなり影響を受けました)。

 夢のまた夢のハイパービルディングですが、時期未定ながら、老朽化した新宿副都心を再生するハイパービルディングプロジェクトや築地市場移転後の跡地にグリーンスパイラルシティ(おそらく東京駅のハイパースパイラルの築地版)を新築するハイパービルディングプロジェクトが進行中で、東京駅のハイパースパイラルに加えて、スカイマイルタワー(建築家のデビット・マローが提唱。高さ1,700m、ネクスト東京(2045年頃に東京ベイエリアに照準を定め、敷地面積約150~1500メートル規模の未来都市を建設する一大計画)のランドマークとして東京湾上に2045年を目処に建設を予定)の構想もあるそうです。中国の香港や上海も300階建て1,228mのバイオニックタワー(スペインの建築家数名が設計を考案。10万人の居住が可能)の建築に関心を示しているとのことです。サウジアラビアも1,008mのジッダ・タワーを2028年に完成予定で建設中で、アラブ首長国連邦でも2042年完成を目標に2,400mのドバイ・シティ・タワーの建設を計画しています(その他6か国で建設計画があるようです)。これだけ計画があるのですから、今世紀中には実現する可能性も期待できます。

 今回は以上です。お読みいただき誠に有難うございます。つつがなき日々でありますように。

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